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術後9年 一歩ずつ歩んでいます

今年も、元気です。

今年の梅雨は短く、日差しのきつい夏がやってきました。

病気については定期検診で異常が見つかることもなく、体調にも大きな変化はなく1年が過ぎました。
ホルモン療法は錠剤の服用を相変わらず続けていますが、不定期に生理がきている状態です。
3から6か月に1度といったところでしょうか。

身体的な面では安どの1年でしたが、心の中は少し変化がありました。
前回更新した昨年の6月以降、新しい仕事に挑戦してきたのですが、やはり忙しく、また考えることも多く
精神的な疲労が蓄積していたようです。

あまり夜眠れなくなってしまったり、不安や焦りで考えこんでしまったり、
そうやって考え方がネガティブになると、どうしても病気になったことを恨んでしまったりの日々が続いていました。

抗がん剤の治療を受けているころから、心を安定させるための薬は弱いものを処方していただいていたのですが
眠る前や仕事中に服用する回数が増えました。

興味ある仕事に巡り合えたので、嬉しい、がんばりたい、認められたい、という気持ち。
体が元気になったのだから、できるだけ働いてお金も貯めておきたいという思い。
溢れすぎてしまいました。
私は性格的に、最後までやり遂げなくては「いけない」という気持ちが強すぎるのかもしれません。
時代も少し変わり、ある程度は自由な働き方が許されています。
もう少し上手に使いこなして働くこと、今後1年の目標にしたいと思います。

定期健診で病院に通う際に、同じ院内でカウンセリングを受けることもあります。
専門家のサポートも受けながら、働くことは続けていこうと思います。
来年はもう少し、自分の心も楽な状態になっているようにと願い、あれこれ考えを巡らせています。

現在の職場は、子供を持ちながら働いている方の方が男女問わず多い場所です。
時短も許され、勤務中にもお子さんの話題がよく出ます。
そのことは、実は心の負担になっています。
治療中からずっと、子供を持たない人生についてはいろいろと考えてきましたが、
自分では消化しきれないままです。

どこの職場でも、お子さんのいる同僚はたくさんいたのですが
仕事中にプライベートな話題が出ることはあまりなかったので
勝手が違うことにイライラしているというのもあります。
また、正直に言えば「振り回される」という感覚に陥ります。
でも、両親に手をかけて育ててもらった自覚があるので、そういう感覚を持つ自分に罪悪感もあります。

この辺りの、自分の心の中のコントロールや、より過ごしやすい職場探しをあきらめないことが
今後は私の課題になっていくのだろうと思います。

私は病気の治療と引き換えに、子供を持たない人生を歩むことになりました。
それも人生。
だから私なりに向き合いましょう。
その気持ちを、何かの行動に置き換えられる時がやっと来たようです。
母親にならない女性の生きづらさを扱った書籍を何冊もダウンロードして、目を通し始めています。

命あるからこそ出会える美しいものや楽しいことを大切に
自分を理解してくれて、一緒によい時間を過ごせる人々を大切に
そういう気持ちで一日一日を過ごしていきたいです。
私が心地よい人生を歩む。
それが今年の決意です。









by reeelax | 2018-07-16 16:58

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


by reeelax