<   2009年 03月 ( 27 )   > この月の画像一覧

ハーセプチン(4)+タキソール(11)当日&ドキシル承認

今日は、血管の見えにくい(らしい)左手で。
少しでも楽に血管をとってもらいたいので
買ったばかりの暖かいお茶のペットボトルを腕に転がして
暖めていると、先生がやってきた。


「こんにちは~。おっ、それはもしや暖めてくれてるの。」
「はい」
「偉い!じゃあきっとじゃんじゃん出てるね血管」
「たくさん出てますよー」
淡々とした先生が多い中、ノリの良い先生である。外科系なのかな。


「あれっ?もしかして血管が目立たないのかな?」
「ははは・・・そうみたいです」
「なんだあ~(笑)たくさん出てるって言ったじゃないかあ~(笑)」
「いや~、気持ちが大事かと思いまして。」
ここで一緒にいた看護師さんと皆で笑う。


「りらさんは苦労してるんだねー、血管は人それぞれだからほんと大変だよな」
ちなみに人それぞれの例として
同席していた看護師さんの腕は、血管がすごいんだと先生は言い
看護師さんは
「男性みたいでしょ」
などと言って見せてくれた。
なるほどすごい。筋のように何本も浮き出ている。


どうしようかな~、などと言って血管を探りながら
いつもどの辺りに刺すことが多いか場所を聞かれる。

一番多い手首の近くの血管を見せたあと、
ひじの内側の血管が割りと良く見えていて
「ここもあります」
と言うと、先生は即座に
「あっ、あのねー、ここは痛いからやめておくよ」
と言って、手首から少し離れた別の場所に上手に針を刺してくれた。


ノリも良いけれど、先生の患者への気遣いが嬉しかった。
通院センターの針刺しは、先生達の当番制で、
そこにいる間先生は、追いまくられるように針を刺していく。
その中で、ひとりずつの血管をきちんと見て
患者にとって少しでも楽なところと思いやる気持ちがあるって、すごいことだと思う。

それが医療者として当然の心構えであるとしても
はっきり言ってルーティーンワークな筈のこんな作業にも
反映されているのを感じると、安心する。



そんな楽な気持ちで始まった点滴は
いつも通りハーセプチン60分の後、
アレルギー止めの錠剤を呑み、吐き気止めなどを点滴した後
タキソール60分で異常なし。

タキソールでは相変わらず眠ってしまうのだけれど
今日はなんと終了5分前に目が覚めた。体が覚えているのだろうか。



帰宅してから、とても眠くなり、昼寝もいつもと同じ。
眠くてあまり食欲はない。


しびれは今日の時点では弱まっていて
足先と、手の親指に残っていたけれど
爪の「逆知覚過敏」と呼んでいる痛みはひいている。

いくつかの爪に入っていた赤いラインは、濃い茶色に変わったけれど
パールの入ったスモーキーなピンクのマニキュアに、
ホログラムを被せ、
色の黒いところにはストーンを乗せたら隠すことができた。



なぜかわからないが今日は珍しくくしゃみが出ているので
熱を測ったけれど平熱。
風邪をひかないように気をつけないとと思った。
空気清浄機をオンしておく。
化学療法をはじめて半年、
白血球の回復もゆっくりになってしまったけれど
何とかこのまま体調を崩さずに乗り切りたい!


昼寝からさめてニュースを見ていたら
卵巣がんの薬、ドキシルが日本でも承認されたことを扱っていた。
患者さんが署名を15万集めたことが、申請→承認の期間を薬半分にしたと報じていた。
治療をしながら活動をされた多くの患者さんは本当に大変だっただろうなと思う。
まさに、闘いの日々だったことだろうと思う。

ドキシルのことも、卵巣がんのことも不勉強だけれど
ここにも日々闘われている方がたくさんいることや
患者がまとまって声を上げることの大事さ、その影響力を知りとても力が湧いた。

どうか一日も早く、ドキシルを必要な患者さんが治療をはじめられますように。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-31 23:18 | 術前タキソール&ハーセプチン

笑いたい時の消しゴムさんインタビュー

週末は笑ってスッキリしたい!と思ったので
久しぶりに、お気に入りの動画を再生した。


手術情報の吸収しすぎで、
エネルギーを奪われてしまったのを自分で感じていたので、
一旦元に戻したくて仕方がなかった。


★モレクル・ミラクル No.1 「消しゴムさんインタビュー」
http://www.youtube.com/watch?v=ngfvxUfcHQ8

消しゴムさんのシュールな日常がよおーくわかるインタビュー。

見た目は素朴なアニメ調 なのに
音声のちょっと荒いカンジや、台詞の噛み具合がかなり計算されていてリアル。
そのギャップが大好き。

この動画は、笑いのツボが似ている職場の後輩に教えてもらって
その日は仕事にならないくらい2人で繰り返し見ては笑ってしまった。
以来、笑いが必要な時の大事な味方。


今回はじめて見た続編
★モレクル・ミラクル No.2 「鉛筆さんインタビュー」
http://www.youtube.com/watch?v=cjctEnF0ZYw&feature=related



こんなことを考えつく人って本当に素晴らしい。
作者のワタリー・ドロン氏今日もありがとう。



にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-30 00:27 | 日々のこと

ザンクトガレンで発表されたハーセプチンの効果

以前ザンクトガレン会議の発表タイトルをピックアップした時に
気になっていたもののひとつ
◆HERA試験のアップデート&乳がんの術後療法としてのトラスツズマブ1年間投与の役割
の内容に関して

日経メディカルオンラインにUPされていました。 →記事はこちら

トラスツズマブはハーセプチンのことです。



この試験が始まって4年の今回、わかったことは

*対照群に比べ治療群の再発リスクは25%低かった
*無病状態を維持していた患者は、治療群が約79%、対照群が73%で差は有意だった。
*治療群では約90%の患者が生存していた。
*重症の心機能不全の発生はトラスツズマブ群でも0.8%と低く、 
 この治療の長期にわたる安全性が示された。

→つまりハーセプチン1年の投与に対して、4年間は効果が認められるということになった。

そうです。


私は既にハーセプチンを開始しているけれども、
母方の家系は心臓が弱めで
心臓への副作用のことは気になっていたので、少し安心した。

化学療法も、手術法も、がんについては本当に現在進行形なのだ…
その中でどういう治療を受けるのか、
は、先生だけでなく自分の考えも大事なんだと思う。



今日はそろそろウイークリータキソールの関節痛がじわりとやってきて
右手の指先と、首筋、ひざの辺りが痛むけれど、
それはいつも通り。
ちょっと寒い朝だったこともあって
スポーツ用の厚手の靴下を履くと、足先のあたりがフワフワであたたかい。


そろそろ春物のあたらしい部屋着でも買ってみようと思って
手ごろでかわいいお店を見つけていたのに・・・
もう少し先延ばししよう。



ジェラートピケ gelatopique →サイトはこちら
オンラインショップもあります。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-27 21:51 | 病気のこと

選ぶって難しい

このところ私が最も時間を使っているのは
手術について調べることなんだけど
少し疲れが出ているみたい。
まずいまずい。



理由はシンプルで
最終的な手術法の提案が出るのがまだ少し先だから、
今のところ4択くらいの手術法をそれぞれ理解しようとしているからだ。

化学療法が終わって1週間後くらいに、検査がある。
その結果を見て、外科の主治医がお勧めを提案してくれる。
その時に、先生ときちんと話をして、結果的に自分が納得できるようになるには
可能性のある手術のことをそれなりに理解しておかないと
難しそうだなと思ってのこと。



前回、点滴の時に看護師さんと話す中では、
全ての手術が今の病院でできるわけではないことが分かった。
今の病院はがんの専門病院なので、
多少の違いだったとしても胸の見た目を優先したい気持ちが強ければ
他の病院で行っている手術を選ぶこともできるということなのだ。
転院の手続きなんかもあるのなら、なおさら自分が納得しないと、選べない。



正直なことを言えば今の病院で手術を受けたい。
数ヶ月をかけて、先生にも看護師さんにも信頼感を持つようになったから
この安心感は捨てたくない。

それに初発でステージ3Cという、自分の体の状況を考えれば
「再発を徹底的に避ける治療」を掲げた病院の方がいいのではとも思う。
手術の後も、治療は続くのだし。



でも・・・治療が続くからこそ、見た目にこだわるのもありなのか?
治療が終わり社会に復帰したら
今のような穏やかな環境で過ごすことは難しい。
色々な人の中で、日々、やっていかなければならないのだ。
心無い人によって傷つくこともあるんだろうか。
私はそれを、受け流して、自分を養って行けるだろうか。

だけど・・・胸に再発したら後悔するんじゃない?自分を責めるのでは?
再発については恐れるべきは乳房内の再発ではなくて
遠隔転移の方だというのは分かった。
でも減らせるリスクならなるべく減らしたい。



どれだけの方が同じ問いを繰り返してきたのだろうと思う。

考えがまとまらないのが却って良いと思って、
今夜はお風呂でゆっくりしよう。
明日また、調べてみよう。新しいことがわかるかも。
今だけは、自分だけのために時間を使えるのだから。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-27 00:46 | 病気のこと

春の直前

今さらになるけれど
ウイークリータキソールの翌日は、少し動悸がすることがわかった。
先週、ハーセプチンのみの時と明らかに違うから。


昨日の続きで、手術のことについてちょっと勉強してみる。
生まれて初めての手術&入院だから、いろいろと不安なのだ。

ネットは確かに便利。
私の場合は一通り本を読んで
全体を何となくでも把握してから検索を始めたほうが上手く行くみたい。



少し疲れて、ベランダに出る。
花やグリーンが、揃って成長している。
やっぱり春はくるんだね。

ミントなどは、にょきにょきと音でもするのではないかというくらいに
毎朝背が伸び、葉が青々としてくる。

去年は伸びるに任せていたら
ひょろひょろになってしまった。

今年はしっかり横幅を増やして見栄えを良くしたいと
水やりの時に切り戻すようにしてみた。
その時の良い香りも小さなしあわせ。

少しすれば、脇芽が顔を出すだろう。
小さくて静かな、新しい命。



検索に根をつめすぎるのも恐くなり、
昨日は大風でやめにした買い物に出かける。
近所のスーパーに行くときに通る道が大好き。
新しい住居が立ち並ぶ一角があって
小ぶりながらそれぞれお洒落。

どの家も道に面して小さな庭があり
思い思いに手がかけられていて
とてもセンスが良くて、いつも見るのが楽しみ。

こちらも、草木の新芽が伸びてきていたり
新しい花が植えられていたり、
少しカラフルになっていた。

丁寧に手入れされている植物は
みな健やかな光を宿していて、見ればわかる。
家を愛し家族を大切にする、あたたかい生活の温度が伝わってきて
いつも安心したような気持ちになる。
今日はより一層、これからの季節が待ち遠しくなった。


思えば私はここ数年、3月に決まって長期の旅行に出かけていた。
お気に入りの島があり、ベストシーズンが3月なのだ。
当然、旅行に出かける前は仕事を片付けるために目一杯忙しくなるし、
帰ってくればそれはそれなりに目まぐるしく、
気づけばお花見シーズンの予定が入っていた。

華やかな春爛漫のその直前、
息を潜めてひっそりと新しい季節に移っていくこの時期を感じるのは
実に久し振りだった。
一歩ずつ治療を進める、今の自分も同じだな、などと思ったりして・・・



特別なことは何も起こらなかったけど
今日もひとつ、病気がくれたものを見たと思う。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-25 21:54 | 日々のこと

ハーセプチン(3)+ウイークリータキソール(10)当日&手術のこと

先週白血球が少なかったので
2週間ぶりのウイークリータキソール。
血液検査からかと思っていたら、しなくてOKというドクターの確認も取れ、
順番も変わらずハーセプチン60分+吐き気止めなど+タキソール60分。
すぐベッドへ通される。



手足のしびれは、2週間休んでいるうちに大分楽になり
足は、指先の感覚が鈍くなるようなじんわりとしたしびれ、
同じタイプの痺れが、もっと弱い感じのものがかかとに。
手は、親指の先に少し。

漢方は、相変わらず3食食前に飲むのを忘れてしまい、
1日に2回ほどになってしまっている。。。

何本か変色し始めた手の爪は、赤いアーチの色が少しずつ茶色に変わってきている。
足の爪は変化なし。




さて、ベッドには針刺しの先生がなかなか来ないので
テレビを見にちょっと待合室へ。

今朝の病院は、それぞれのテレビの前にやたらと人がたまっている。
WBC決勝の中継があるから。
何度も名前を呼ばれても席を立たない人さえいる。

野球は全然詳しくなかったけれど
2004年のオリンピックで女子ソフトボールのファンになってから
つられて大きな試合は見るようになった。



点滴の間、どこかで男性が、看護師さんに試合の経過を聞いている。
私も気になったので
ハーセプチン点滴の間は、手術法の本などをパラパラめくりながら、声だけは聞いていた。
ハーセプチン初回に点滴中にふるえと熱があって以来、
副作用らしきものは何も起こらないので気が楽。

その後、タキソールが入ってくると相変わらず眠くて眠くて
寝入ってしまい、気づいたら「そろそろ終わりですよ~」という
看護師さんの声で起こされた。
その時9回くらいだったので
ケータイの速報を見ていた。

するとカーテンで仕切られた隣の部屋に誰か入っていたようで
ワンセグをつけて、実況が聞こえてくる。
やっぱり音で聞くのはいいなあ。

日本の優勝が決まると、
色んなところで明るい声が聞こえてくる。
いつもはとても静かな通院治療室だけど、こういうのはいいな。


その後、この間の☆☆ナース
手術のことについてアドバイスをもらうために会いに行く。
まだ、最終的に胸のしこりがどれだけ縮小したのかなど
分からないことだらけなので
仮定の話ばかりではあるけど、いろいろと勉強になる。
こういう時は、良い例よりも残念な例を教えてもらえるほうが現実を見られるというものだ。
聞いているうちに、自分の希望はよりはっきりしてきたし、
足りない情報が何なのかがわかったので
話してよかったと思う。
セカンドオピニオンを聞きに行く手配も頭にはあるものの、
まずはなるべく早めに外科の主治医の説明を聞きたいと思う。



私の乳がんは、今どんな感じなんだろう。。。
同じような治療を受けている人は、どんな選択をするのだろうかとふと考える。

とにかく今日の薬たちも、ちゃんと効いていますようにと強く願う。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-24 22:23 | 術前タキソール&ハーセプチン

おいしかった~ 植物性乳酸菌のヨーグルト

週末に、ショッピングセンターで新製品のヨーグルトを配っていた。

乳成分0%という表示が気になる。
大豆からできている植物性乳酸菌のヨーグルト。



こんな本を読んで、少し影響されているのと、
化学療法中なので上手にデトックスしたいと思っているから
今朝、さっそく味見を。
同じ商品名で、とても濃い豆乳を売っていて、私は結構好きだから
味にちょっと期待しながら口にすると
なかなかおいしい。

私が一番近いなと思った味は、
レモン多めのカスタードクリーム。
たまにクリームパンで、酸味の強めなカスタードを使っているものがあるけど
色も、味もまずそれを連想した。
大豆の風味もほんのりある。

私はカスタードクリームの作り方がわからないので
的を得ていないかもしれないれども・・・



今朝食べてみたのは「スゴイダイズ ヨーグルトタイプ」です。
(まわしものではないのでリンクは控えめにこちら
ここの豆乳はものすごく濃いので
好き嫌いが別れるのかもしれない・・・

植物性乳酸菌が使われているものは

ラブレ(ドリンク)
野菜の戦士(飲むタイプ・食べるタイプ両方)
優(ヨーグルト)

なんかを過去に試したけど
この中では一番私には好みの味だと思う。
冷蔵庫にストックしておこう。



値段が分からないので、買い物がてらチェックしに行こうと思っていたら
今日は風がものすごい。
ベランダの洗濯物がひっくり返りそうな勢いだ。
あっさり部屋でじっとしていることにする。

窓の外のゴオゴオという音が聞こえないように
いつもより少しだけ音楽のボリウムを上げる。
Bossaを集めたプレイリストを選んだら
柔らかい上着をはおって、ゆっくりしよう。

お天気で自分の行動が決められるなんて・・・
南の島の大王の歌を思い出して、笑ってしまう。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-23 17:07 | 日々のこと

生の南瓜を切ってみる

マッシュした南瓜のサラダが妙に食べたくなって
先週末からお惣菜コーナーで探していたのだけど
そういう時に限って見つからない。

体が欲しているメニューは、
足りない栄養素を補給したがっているのかな?などと思うので
なるべく素直に食べることにしているんだけど・・・見つからない。

こんな時だから、自分でつくってみようと思い
材料と思われるものを買って帰ってきた。



部屋に戻ってからいくつかレシピを見てみる。

クリームチーズを入れるとコクが出るとか
生クリームがおすすめとか、
きゅうりと玉ねぎの薄切りやゆで玉子など
色んなものを投入しているものもある。
うーん、確かにおいしそう。

一方、私が買ってきたのは南瓜と、アーモンドのスライスだけ。
あれ、これじゃ足りないのかな?

とにかくつなぎに何か必要らしいので
冷蔵庫の中になめらかそうなものを探す。
マヨネーズを使ってみることに決めた。

南瓜をカットして茹で皮ごとマッシュして、
その中にアーモンドのスライスと冷蔵庫にあったレーズンを混ぜ込む。
南瓜自体がおいしく茹で上がったからか
何とかそれらしく仕上がる。
素朴な味。

それは例えばDEAN&DELUCAのデリで買うような
素晴らしくおいしくワインも進む・・・みたいなのとは全然違うものだけど
自分で作れたという小さな満足は、
ただそれだけで心を明るくしてくれる。



恥ずかしいことに
(そして母が知ったら卒倒するかもしれないけれど)
今まで丸のままの南瓜はほとんど扱ったことがなかった。
ハロウィーンで、オレンジ色のものに絵を描いて飾りつけした時くらいのものだ。
包丁で切るのが大変そうだし、
火も通りにくそうで、時間がもったいなかったから
使うときもカット済みのものを買ってきて済ませていた。



治療のために休職して、
時間がたくさんできたら
お料理や読書や植物の世話や
自分ひとりで楽しめることのバリエーションが豊かになった。



仕事のときは、
チームでプロジェクトを進めることで
自分ひとりではできないことを形にすることもできた。
手放せなかった、30分刻みの24時間ダイアリー。



だからこの正反対の感じが、私を色んな気持ちにさせる。
今は、新鮮で、楽しいと思える。
自分のペースで、黙々と作業をする、
内側にぐうっと集中する感じも好き。
体調の許す範囲で
気が向いたことに手を出せる
時間の余裕があることが嬉しい。



決して良いことばかりではないのは確か
だけど
病気と向き合う日々も人生の一部なら
私らしく、楽しみを見つけて
生きることを味わっていきたい。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-23 00:51 | 日々のこと

お彼岸のラベンダー&手術のこと

お彼岸なので、仏壇の父に手を合わせたいと
実家に行っていた。
いつも、見ていてくれてると思うけれど
心の中で報告。
けっこうがんばってるよ。
励ましあえるすてきな人たちとも出会えた。



目覚めた時に降っていた強い雨の後
日が差してきたので開けた窓からは
新鮮な空気と、清潔な香りがしてきた。

庭に見えるのは健康的に育ったラベンダー。
なんという種類のラベンダーかわからないけれど
花の部分も茎も大型。
私の部屋で育てている種類とは違うみたい。

数年前に、母が友達からほんの一株もらったらしいそのラベンダーは、
試しに、と植えつけるとどんどん増えて
庭だけでなく窓の下の花壇、玄関のアプローチにも大きな茂みをつくり
やさしい紫色の花が揺れている。
夏に向けてあまりに増えすぎるので
最近は多少抜いたりしているらしいと聞いて
少し切って持って帰ることにした。



帰り道に、よく行くお店をのぞいてみると、
ずっと欲しかった月兎耳という多肉植物がなんと105円で売られていた。
月兎耳は「つきとじ」と読むこの植物は
兎の耳のような形で、フワフワの産毛が生えている。
形といい手触り愛らしくて、癒される。
だけど柔らかめだからか
お店で売っているのを見てもちょっと傷んでいたりして
気に入ったのがなかった。

目の前にある月兎耳は1鉢だけだったけど、
傷みもなく、バランスも悪くない。
先週末にグリーンを見に行ったときも
いい月兎耳はなかったから
今日こそ買ってしまおう。
小さなテラコッタの鉢にセットしてもらう。



嬉しい気分で急いで部屋に戻る。
ラベンダーの切り口に吸水させるためにボウルに入れたり
飾るのに葉をはらったりしている間もよい香りで落ち着く。



しばらく、手術のことについて調べ物。
怯えはない。
もともと、遠隔転移を疑われながらのスタートだったから
本当に手術ができるということが
まだ他人事のような不思議な気持ちだけど
とにかく気になった情報を書き留めておくことにする。

情報で頭がいっぱい。



今夜は、ラベンダーの葉を小さな袋につめて、湯船に浮かべようかな。
明日も笑って、情報収集。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-20 22:14 | 手術のこと

患者会に行った時のこと

患者会に行ってきました。

乳がんのことを病院で告げられたのが去年の夏だから
かなりの時間が過ぎて
やっと出かけてみる気になった。

自分と同じように、働いていて、乳がんが見つかった人はいるかな。
仕事については、どうしているんだろう。
かなりピンポイントだけれど、同じステージ3の人は来るかな。
どんな治療を受けているのか知りたい。
何より、同じ病気に向き合う人達とリアルの場で話をしてみたい。

あまり期待しすぎないようにしながら、会場に向かった。
まだ風の冷たい時で、ダウンの襟元についたベロアのリボンをしっかり結び合わせて歩く。



結論から言うと、行ってみてよかったなと思える会だった。
何をして「よかった」と言えるのかは人それぞれだけど、
その会は出席者の皆さんがそれぞれ聞き上手で、
話し手の順番を譲り合いながら
会話のキャッチボールが成立していた、
その雰囲気が私には好ましかった。


それから、単純なことだけれど
「アラサー、アラフォー&マダムなどで構成されている
この集団全員が乳がん」で、
笑ったり、話したり、よそ見したり、お菓子をつまんだりしている。
ただそれだけの事実が、本能的な安心感を誘った。

私は局所進行性の乳がんだけど
進行がんと聞けばそのイメージは、やはり、父の最期の日々だった。
そのイメージに囚われないように
薬の力を信じ
病気と長く付き合っていこうと思えるようになるのに
とても時間がかかった。

目の前で展開されている
ごく普通の女性達の静かな集まり(そうでもないか)の風景は
私には「命」そのものの希望だった。


「きっと大丈夫」
「がんばろうね」
同じ立場同士だから言える言葉をたくさん掛け合い
暖かい気持ちになれた。



結局・・・
*手術について話を聞けたか

どのような手術を受けたかを聞けた。
皆さん色々だったので、「自分の病状にとってベストなものを選ぶことになるんだな」と思った。
患側が同じ方の話は参考になることが多かった。



*似た境遇の方はいたか

シングル→○
働いていて、乳がんが見つかった→○
同じくらいの年齢→ ○ (あくまで見かけ)
身内をがんで亡くしている→○

化学療法→○ (術前はX)
主治医の先生との関係で悩んだ→○

ステージ3→×
ウイッグ着用中→×
治療にあたり転院した→×


私自身が、思い切り話したいという気分でもなかったからか
お話を聞いていて「わかるわかる」と頷きあうだけで
随分心が楽になるものだなーと思った。


*意外だったこと

術後にこれから化学療法をはじめる方に、副作用のことなどを話したら
お礼を言われた。
自分が役に立つとは思っていなかったので驚いた。
リアルでお礼を言われることなんて、いつ振りだろう・・・。
とても嬉しかった。


*リアルならではのエピソード

ネットで検索してもあまり出てこない別の患者会の情報を教えてもらえた。



乳がんですと言われて、治療をはじめてから
患者会のことは常に頭にあった。

色々な方のブログを拝見していると
必ずしもよいことばかりではないことは
実社会と同じなんだな、と思うようになった。

そんな訳で、AC療法の後タキソールに薬が変わり
体力が回復してくると
出席できそうな集まりを探しはじめた。
とはいえそうそう頻繁にあるわけでもないので
電車でいけるところならば・・・と地域をかなり広げて探してみた。
変な話だけど
自分がなるべく目立たなそうな会はどれか・・・
つまり共通項の多い人はどこにいるのか

例えば地理的なことで
もしも女子高生に会いたかったら渋谷に行き
おばあちゃまに会いたかったら巣鴨に行くように
自分がなじみのあるタイプの人はどこで会えるだろう。

例えば、仕事をしながら治療を受けていたり、
治療を終えて仕事に復帰した人の考えを聞きたければ
平日の昼間の会よりは、夜や週末の会の方が遭遇しやすいかな。
でも…仕事には復帰したいから、できれば同業者とはニアミスしたくない。

そんな風に少し考えたあと、出かけたのがこの会だった。
もちろんどんな事も完璧というのはない訳で
あれ?と思う事象(笑)ももちろんあったけれども
予習のお陰である程度覚悟があったから、自分を守ることができたように思う。



この会では、連絡先を交換し合うことはしなかった。
全体的に、皆さんこの患者会を、出会いの機会というよりは
普段の生活から独立した、匿名性の高い場として利用しているように見えて
そのくらいの距離感が、今の私には気が楽だった。
何だかほっとする。

情報の量という意味では、今やネットは欠かせないと思う。
たくさんの方の体験談をネットで読めたからこそ、
患者会に行ってみようという勇気が出た。

行ってみると、リアルタイムのやりとりにもネットとはまた違う味があって
気持ちの部分で大いに助けられた。
私には必要なぬくもりだと思えた。
この先、機会があればまた参加してみたいと思っている。
その中で、自分がどう変わって行くのかな?
リアルの病友と果たして出会うまで行くのかな?

バーチャルとリアルのバランスを上手に取って
様子見しながらゆっくりいきたいな、と思う。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by reeelax | 2009-03-19 18:30 | 病気のこと

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


by reeelax
プロフィールを見る
画像一覧