カテゴリ:術前化療 ハーセプチン( 5 )

ハーセプチン(7)&女子発見???

毎週のハーセプチンの点滴。

気分を変えてみようと、午後遅めの時間帯に予約をお願いしてあった。
朝起きて、妙に余裕があるのは若干嬉しい。
冬の間は夕方暗くなってから移動するのを避けるために、朝イチで出かけていたので新鮮。



午後は、やっぱり年齢層が若返る。
ひとりで行動している風な20代~40代らしき人たちがちらほら。
患者さんの証のカルテやらカードを持って歩いている。
化学療法中とわかるキャップスタイルも多く、視線こそ合わせないけれども親近感が湧く。



点滴の順番が来るまでの間、ラウンジでお茶を飲むことに。
混んでいるので、見ず知らずでも皆仲良く相席。
抗がん剤の副作用や体の痛み、
手術の跡をかかえてがんと向き合う人々が集団で静かに飲み食いしている。

通院しはじめて間もなくの頃は、自分が目立っているのではと気に病んだりもしたけれど
近頃はそういう風に全然思わなくなった。
皆さんご自分(やご家族)の治療で一生懸命なんだという
当たり前のことがわかるようになったから。

ごくたまに自分より明らかに年若い、化学療法中の方を見かければ
「私もがんばろう」という気持ちをもらうので、
もしも私を見てそう思ってくれる年上の方がいるなら、それは悪くないと思う。
病院くらいでしか、若いと言われないんだから、とこの間も看護師さんと笑ったばかり。
自分の心の中に、あきらめとは違う何かが育ちはじめているのを感じる。
気持ちの浮き沈みを繰り返しながら、時間とともに何かが変わってきている。



さてテーブルでは聞くともなく会話が耳に入ってくるが
皆さん冗談抜きで結構リアルである。
その会話の表情だけ見ていたら、まさかそんな内容を話しているとは誰も思わないだろうと思う。
さすがに専門病院だと思いつつ、
そうやって現実を受け入れ、包み込む強さにまた力をもらって点滴室へ向かう。



今日は右腕から。
ハーセプチンだけなので、リクライニングチェアへ。
今日は、今まで取ったことのない血管が、なぜか青く浮き出ており
触ってもはっきり感じられるらしく、そこに針を刺してもらった。
「何故だろう?」「暖かくなったからかな?」「タキソール終わったから、血管も元気になって来たんですね」とほがらかな看護師さんが気分を上げてくれる。

薬を持ってきてくれた看護師さんも喜んでくれ、
こういう細かな気遣いに支えてもらっているなとありがたく思う。

点滴時間が終了し、カーテンを開けて靴を履いていると
通路を挟んで向かいのブースで、先生の白衣の向こうに年が近そうな女性の姿が見えた。
直後にカーテンが閉まってしまったので靴紐を結んでいると、
今度はその隣のブースが開き、華奢な靴にお洒落なタイツの脚が出口に向かって行き
「ありがとうございましたー」という高い声が聞こえた。


女子(おそらく)を2人も見かけてしまった。
乳がんかどうかとか、そういうことはあまり関係なく、闘う仲間に会えたような・・・
ひとりではないと感じる安心。
免疫力アップ、いただきました。


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by reeelax | 2009-04-21 21:18 | 術前化療 ハーセプチン | Comments(10)

ハーセプチン(6) & トムとジェリーでエアピアノ

今日からはハーセプチンのみの点滴がスタート。

昨日お散歩中にたくさんの菜の花を見たせいか
黄色が着たくなる。



マスタードイエローのカーディガン。
さらに菜の花を意識しつつ
グリーンの細身のカーゴパンツを合わせる。
首にはグリーンとブルーがグラデーションになっているストールをくしゃっと巻いてみる。
巻物大好き。

バッグは
細いストロー素材が編んであるものに早々とチェンジ。
大きくて、何でも入れてしまうので
革の持ち手が大分使い込まれて、ちょっといたんでいるけど
今年も大事に使おう。



病院のガラスのドアに映った姿は
旅行する時とほぼ同じ格好。
キャップを目深にかぶっているのも同じ。
無機質なガラス張りの、大きな病院の玄関は、空港の入り口と似ていなくもない。



今日の点滴は左から。
妙に緊張ぎみの、関西弁の先生が、それでもスムーズに手首からとってくれる。
血管を見えるようにするには、腕立てがいいと教えてもらった。
看護師さんは弦楽器、特にチェロとか大きいものは筋肉にいいよと言っていた。
バイオリン、再開してみようかな・・・
ついでに爪の出血のことについて聞くと、
痛みがなければマキロンで消毒して、バンドエイドしておけばOKとのこと。
水仕事は手袋をして、化膿しないようにすること。
嗚呼、右手ならまだしも、左の爪がこんなんでは弦は押さえられない。却下。



ということで、今日は60分プラスアルファと短い点滴なので
リクライニングチェア。
洋服の色のせいなのか、季節のせいなのか
弾けるような曲が聞きたくて、
上原ひろみのアルバムをアップロードしたばかりなのを思い出す。
彼女の演奏中の笑顔は、子供のように元気一杯だから
それをイメージしながら過ごそう。

ipodで呼び出したら、偶然一曲目が「トムとジェリー」。
可愛くて楽しい曲♪スピード感があっていい。

壁際のリクライニングチェアーは、カーテンで完全に区切られている。
それをいいことに膝の上でエアピアノをしてしまった。
のんびり療養生活に入ってから、自制心は確実にゆるくなっているけど
春だからいいやということにして・・・
気分だけでも、とっても上手に弾けるのは気持ちがいい。
この曲って楽譜とか、売っているのかな?
リンパ節を全て郭清するんだけど、ピアノって弾けるのかな?
などと考えながら、音をひろってみる。
そのうち我に返り、針が刺さっている左手を激しく動かしていたことが心配になってきたので
看護師さんに見つかる前に、大人しくする。



この曲、Youtubeに動画があったけれど
さすがというべきか、それぞれアルバムとは少しずつ違うアレンジで演奏している。

一番近かったのはこちら
この時は曲のイントロがテーマからで、Jazzyなトムジェリが浮かびます。
アルバムでは1分15秒のテンポアップする所からいきなりはじまっていて
私もそこから聞く方が好きです。
やっぱり彼女の表情はいいなあ~。
クラシックのランランとかもかなりやんちゃな表情をすることがあるけれど、
彼女の、子供が遊んでいるような、自由な感じは見ているだけで楽しくなる。



Tom & Jerry Show が収録されているのはこちらのアルバム。
(ボーナストラック)

アナザー・マインド

上原ひろみ / ユニバーサル ミュージック クラシック



あっという間に終わってしまった点滴は
今のところ何も症状なし。気がとても楽。

彼女は今ヨーロッパでツアー中。
いつかライブに行って
あの笑顔を生で見たい。


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by reeelax | 2009-04-14 23:06 | 術前化療 ハーセプチン | Comments(2)

ハーセプチン1回目の通過儀礼~? 悪寒&発熱

ハーセプチン1回目+ウイークリータキソール9回目の点滴が無事終了。

ハーセプチンの副作用の悪寒&発熱につかまってしまいましたが
無事こなし今はすっきりしています。



点滴の順番は
ハーセプチン→(タキソール前の飲み薬)→(ガスターなど)→タキソール。


ハーセプチン投与開始後20分くらいで
だんだん体が寒くなってきました。

直前に、薬剤師さんベッドにやって来て
詳しく説明をしてくれましたが、そのときに
「点滴中に寒気が来る方もいますので・・・」
と言われてそんなものかと聞き流していて・・・
自分の場合は何となく、点滴後、夜くらいからかなと思い込んでいた。

看護師さんが頻繁にチェックしに来てくれて
布団はかけていたのですが

開始20分で体がガクガクして、歯がカチカチしてきたので
さすがに「これは副作用だな~」とあきらめ、
自分の治療では初のナースコール。



既に顔なじみの看護師さんは様子を見ると
「あったかくしますね!」とひとこと
すぐ、4人の看護団になって戻ってきた。
同じユニフォームなので、
まるで仲間を呼んだスライムみたいだった。(これ褒め言葉ですよ)

毛布で首までくるみこんでもらい(かけるのではなく、ぐるっと包まれた)
温かい湯たんぽを押し込んでもらい
熱を測る。37.6℃。
主治医と連絡を取りながら
点滴を一旦ストップ。

カロナール(解熱剤)を飲ませてもらう。

腕の方は、針とそこから出ている短いチューブはそのままに、
長い方が途中からはずされる。

様子が落ち着いたら点滴が再開できるように、
代わりに血がかたまらない薬を
残った短いチューブから注射される。



具合が悪いわけではなかったので、
看護師団(笑)のこの動きをじっくり見ていたのだけれど
にこやかなまま、ものすごく的確に役割分担されていてかっこよかった。

いつもやさしく対応してくれる看護師さんたちが
ただやさしいだけでなく、
本当のプロで
扱っているものが抗がん剤である以上
これ以上副作用が悪化しないように
そして私が寒くないようにと、
たった一瞬で片付けてしまった。
この安心感。


いつも、ドクターの針刺しばっかりほめていたが
今日は看護師さんたちにリスペクト。



すぐ震えは止まり、30分も眠っただろうか、
(あたたかくて気持ちよすぎて寝てしまいました)

熱はそのままだが、薬も効いてきた頃だろうといことで
点滴再開。
その後はスムーズにタキソールまで終了。

微熱は37.7℃だったが
主治医のOKをもらったので爆睡しながら帰宅。
今日は実家へ。



今日はひなまつりだったので、弟も一緒で
母はちらしずしや、
体の温まるお鍋などたくさん用意してくれていたのだけれど
事情を話してちらしずしとイチゴだけを少し食べ
(何しろ朝9時に病院に行って終わったのが4時頃。おやつだけではもたなかった)
すぐ寝る。

先ほど起きたら熱は36.2℃。
半身浴で獲得した、私の新しい平熱に下がっていた!
(以前は35℃台でした)
とてもすっきり。



以上、記録と
アドバイスしてくださった皆様へ現状のご報告でした。
色々な例を教えてもらったので心強かったです!
水分補給したらまた休もうと思いますので
いただいたコメは明日お返しさせていただきますね^^


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by reeelax | 2009-03-04 00:15 | 術前化療 ハーセプチン | Comments(4)

明日から術前ハーセプチン

明日はハーセプチンの第1回目。

ウイークリータキソール9回目と一緒に点滴。
術前化学療法のラストスパートがはじまるので
ハーセプチンについて軽くおさらいをして、
よいイメージを持って行きたいと思います。


*ハーセプチンは商品名。薬剤の名前はトラスツズマブ。

*ウイークリータキソールと併用の間は同時にウイークリーで投与。

*ウイークリータキソール終了後は手術まで3週間に一度の投与。
 術後も3週間に1度の投与。
 合計で1年間の予定。


*私のHER2は+3、強陽性。


*ハーセプチンは、なぜがんに効くのか?

がん細胞が増える時には栄養が必要。



がん細胞は、自分の表面に突起(手みたいなもの)を伸ばして
周りから栄養をもらおうとしている



たくさん突起が出ていれば、それだけたくさん栄養が手に入るから
がん細胞は活発に増えてしまう



その突起には色々な種類があって
そのひとつがHER2受容体(ハーツーじゅようたい)。



HER2受容体がたくさん出ているタイプのがんがある
(HER2強陽性)

そのタイプのがんは増殖や転移が早いということが前から分かっていた



ならば、HER2受容体が体から栄養を取り込む変わりに
その穴をふさいでしまおう。



ハーセプチンの形は、HER2受容体の穴をふさぐのに適しています



HER2受容体をふさがれてしまったら
がん細胞は十分な栄養を取りこめなくなってしまうから、
お亡くなりになってしまう。



がん細胞が減る




*副作用

 【短期的】 
 初回の投与から24時間以内に高熱(39度くらい)と悪寒が出ることが多いが、
 1~2日でおさまると言われている。
 2回目以降はほとんどでない。

 投与の初回は、2回目以降より量が多い(ウイークリーの場合はそう説明されました)。 
 体がハーセプチンを認識すれば、副作用はほとんど出ないとのこと。

 【まれな副作用】吐き気、嘔吐、疼痛、頭痛、めまい、発疹、無気力症など
 
 【長期的】
 心臓に負担が大きいことがあるので
 事前に心エコーや心電図の検査あり。
 
 6パーセントの人に検査の数値上の異常が出る
 2パーセントの人に自覚症状ありの異常。(息切れや動悸など)
 心臓の働きに影響が出た場合の
 第一の対応策はハーセプチン投与の中止。
 
 (単体の場合)脱毛しない

 (単体の場合)骨髄抑制ほとんどなし   


*国立がんセンター がん情報サービス ハーセプチンのページはこちら


*なぜ、はじめからウイークリータキソールと併用しなかったのか

 術前化学療法のメリットは、腫瘍の縮小を確認することによって、抗がん剤の効果が確認できることです。
 これによって、私の場合はどのお薬が良く効いたか、
 またはどのような副作用が出たかということの記録を残せます。
 
 私の場合はしこりが胸だけでなくわきの下と鎖骨にありましたから、
 術前化学療法を行うことが複数の病院での第一の選択肢でしたが
 このようなメリットもあるということです。



 私の場合は、術前化学療法の前半戦にACを使いました。
 Aにあたるアンスラサイクリン系の抗がん剤と、ハーセプチンを併用することはできません。
 心臓に重い副作用が出るからです。

 私は、AC療法では全体的に重い副作用が出ましたので、心臓への影響を心配されました。
 そこで後半はまずタキソールのみで始めて、単体での効果と副作用を観察しながら
 ACができるだけ体から抜けるのを待つことにしました。

 先生には毎回触診で胸部や脇部のしこりのサイズを測ってもらい
 効果を確認しながら、もしもしこりが拡大するようなことがあれば
 すぐハーセプチンも併用するつもりで進めるということになりました。
 幸いなことにウイークリータキソールは効いていたようです。
 (全12回中6回終了時点での検査結果はこちら

 

 *がんサポートの3月号にも掲載されていた
   術前化学療法での抗がん剤とハーセプチンの併用の効果についてはこちら


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by reeelax | 2009-03-02 18:57 | 術前化療 ハーセプチン | Comments(8)

検査の前に思ったこと

今日は午後から病院に検査に行ってきた。
いつも通院する時間帯とは違って患者さんが若めだった。
早朝はさすがにお年寄りが多いから・・・


検査の待合室では、化学療法中と分かる熟年の男性や女性に
付き添ってくる娘さん達も出入りしていた。
私と同世代くらいだ。

明るい色のコートや、チャームが下がったブランドもののバッグ。
目新しくて、ちらちらと見てしまった。

でも、待合室でじっとしているその姿を見ていたら少し胸が痛んだ。
今日の彼女たちの気持ちがわかるから。

病気と闘う父を見ていてとても心配だった。
治療はつらくないのかな
どれくらい痛いんだろう
自分の前だからと平気なふりをしているんじゃないだろうか
私のことは心配しないで治療に専念してという気持ちをどうやってわかってもらえばいいのかとか
いろんな気持ちがぐるぐると回っていたな。


その時、看護師さんがやってきて少しお話した。
治療の状況を知っていて
困っていることはないかと聞いてくれる。
最後に「がんばりすぎないでね」と言われたとき
思わずうるると来てしまった。
何でだろう?


心エコーの結果は問題なし。
来週からはタキソールとハーセプチンの2本立て。


今、何とかやっと保っている静かな毎日
一日一日大事にしよう。
それから、周りの人達への感謝は忘れない。
今はたくさん甘えさせてもらいますけど♪


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by reeelax | 2009-02-26 22:33 | 術前化療 ハーセプチン | Comments(2)

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


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