術後7年 元気です

お久しぶりです。
抗がん剤スタートから8年、術後7年が経ちました。
今の所、再発もなく、元気です。

病院には継続して定期的に通っており、
1年に1度は超音波や血液検査をしてもらうという形です。
毎日タスオミンを服用していますが、最近は忘れがちなので、これは反省です。

また、不定期ですが相変わらず生理はあります。

ここ2、3年程、体の調子が本当に良くなったのを実感しています。
放射線直後は、体の中に熱がこもっているような感じがあり、夏は本当にだるかったです。
一部毛穴もふさがっていましたから、汗がうまくかけなかったのでしょうか。
また、ホットフラッシュもほとんどなくなり、薬の効果としては分かりませんが体の感覚としては楽です。
抗がん剤は心臓や腎臓、肝臓にもダメージを与えましたが、漠然としただる主な感じが抜けてきて、気力や集中力が保てるようになりました。
脇の下のリンパを取った右腕も、重いものはまだ持ちませんが、洗濯物を干すときのだるさや、着替えの時の不自由さはほとんど感じません。

これは、有り難いことにずっと回復の日々を送ってこられたこともそうですし、
昨年からスポーツジムにも通い始めたからかもしれません。

私はがんの告知を受けたのが、まさに2回前のオリンピック、北京オリンピックの開幕時だったのですが、今年、リオオリンピックを見ることができてとても感慨深かったです。

乳がんは長くつきあう病だということは先生にも言われましたし、情報としても知っていたつもりでした。でも告知を受けた時はステージも進んでいましたし、度重なる治療の末亡くなった父の姿がフラッシュバックして、とても前向きに考える余裕はありませんでした。きらびやかな開会式をひとりの部屋で見ながら、もうオリンピックを見ることもないのかなあと放心していました。

事実、同じステージIIIで知り合った病友さんたちの何人かとはお別れも経験していますので、今でも恐怖感はあります。だから治療がひと段落してもセールで来年の自分のために服を買う気にはなれなかったし、年金を払って何十年先の自分に備えたところで、存在していないかもしれないのに何の意味があるのかという気持ちでいました。

でも今年、またオリンピックを見ることができて、自分の中で少しだけですが、気長に行こうという気持ちが強まりました。メダリストたちにもいろいろな物語があり、その上で闘っていることを知ると、私は私でつらい気持ちを持ちながらも、前を向かなくてはいけないと奮い立つような気持ちになりました。

そう、つらい気持ちは持っていてもいい、けれども同時に少し先の未来の自分のためにも、できることは努力しよう、という気持ちが生まれました。

実は前回、術後6年のブログをアップした時くらいから、私は新たなしんどさと向き合ってきました。

体の調子が良くなり、仕事もそこそこちゃんとやり、髪も伸び、やせた自分。何となく、昔の自分に戻れたような気すらして、治療に入ってから連絡を絶っていた人たちとも久しぶりに会うようにもなりました。皆が私のことを心配してくれていたことはとても嬉しかったけれど、同時にやっぱり人生のブランクを感じざるを得ませんでした。

社会的に成功している友達、立派に子育てしている先輩。とてもまぶしく見えました。
これだけ長い時間をかけて、自分の生き方に納得していたつもりでも、私は何かを失ってしまった、と感じてしまう自分が情けなかった。いろんな気持ちでざわざわとして、何度も泣きました。

でも同時にこう考えていました。社会に戻って行くということは、資本主義の社会の中で生きていくことだし、社会の中で居場所を見つけることでもあります。だから理由はどうあれ、治療という形で一旦その枠組みを離れたのだから、喪失感があっても当然だと。

努力を続けて、華やかなキャリアを進み続けている友人はうらやましい。かわいい子供と一緒に写真を撮っている先輩もうらやましい。何となく、そういう人生を歩むものだと思っていたから、心の底にすりこみがあるのです。治療生活から離れて、社会に戻ってみて、さらに昔の自分とつながっていた人たちの姿を見ると、まるで夢から覚めたようにあっけなく、昔の価値観に引き戻されてしまう自分がいました。あんなにつらい治療を乗り越えて今ここに立っているのに、そのことを誇らしく思えないなんて、自分はほんとうにばかだなあと思ったし、とても恰好悪いですが、なんで私が・・・という気持ちが未だに消せないんだな、子供だ、とあきれもしました。

そして急いで思い出しました。治療前と同じ仕事に、同じペースで戻っていいのか、というのは本当に飽きるほど考えたけれど、今の自分には難しいし、せっかくだから他のことに挑戦してみようという結論を出したのだったと。

私は、出世レースにはもう戻らない。子供も産めないから、子供なしの人生を進むことをシンプルに考えれば良い。いつも何とかここまで思考をひっぱって、落ち着こうとしています。

まったくまとまりがないですね。
でも、一気に書いてすっきりしました。
書いている間、涙がずっと流れていました。
でも普段我慢しているから、いいですよね。
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by reeelax | 2016-09-16 16:52 | 術後治療

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


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