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遅ればせの新年会

南国旅行仲間で遅ればせの新年会を開いた。

純粋に同じ趣味ということでつながった間柄だからか
毎回の集まりは妙に出席率が良い。

私だけが久々の参加かと思ったら
しばらく集まっていなかったそうで
皆口々に久し振り、を言い合っている。

病気のことを知っている子は、皆に聞こえないように体調を聞いてくれたり
自然に気遣ってくれる。
お母様が乳がんの手術を受けたばかりの子などもいて
保険のことや検診のことなどをそっと情報交換したりもした。
信頼できる友達の所に戻って来れてよかった。

患者ではない友達に病気のことを話すことをどうするか
それは人によって様々のようで
患者会などでも時に話題になったりする。

私はステージが進んでいたことや
自分でも相当落ち込んでしまったことなどから
ほとんど誰にも話さなかった。
話すことができなかった。

術前化学療法→手術→放射線→術後化学療法そしてホルモン療法。
乳がん治療のフルコースをほとんど終えた今になってはじめて
少しずつ話すことができるようになった。
そしてそれを受け止めてもらった。

自分の病気のことをいつ誰にどれくらい話すか。
それは自分だけが決めていいことなのだと思う。
自分の経験を通して
検診の意義や保険のことを周りに伝えるのは意義のあることだけれど
ちょっとでも無理だ、キツイと思ったら話さなくてOKだと
私はそう考えてきた。


自分は患者だから、乳がんのことをそれこそ必死で勉強した。
そしてサバイバーになるために、こつこつと治療を受けているわけだけれど---
周りの人は皆が知識を持っているわけでもないから
とんでもない偏見が飛んでくる可能性もあるし、
自分の知らないところで伝わってしまうこともあるし。
治療で体も相当大変だけれど、心だって因幡の白兎状態でヒリヒリしているわけだから
普段以上に守りの体制を引いてきた。


もし今、病気の事を友達に黙っていても
言わない、伝えないということに罪悪感を持たなくていい。
いつしか、言いたい時伝えたい相手が自然に見えてくる。
私はすごく時間がかかってしまったけど
今笑って、新年会の席につけたことがとても嬉しい。
冷たい夜の風で体を冷やさないように、マフラーをぐるぐる巻きにして帰った。


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by reeelax | 2010-02-04 21:07 | 日々のこと

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


by reeelax