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ハーセプチン(8) & 躁的防御

3週ぶりのハーセプチン。
今日は手首とひじの真ん中辺りの血管。
細い所だけれど、新しい場所を見つけてもらい一度で確保してもらう。
いつもの事ながら、先生と看護師さんに感謝。

点滴とか、散々やって慣れているはずなのに
久し振りのせいか、針を刺してもらうまでものすごくドキドキした。

ハーセプチンが入ってくる時は
ポジティブなイメージを持とう・・・と思って
今日は、この前飲んだベリーニみたいな
綺麗な色の泡が体に溢れている感じを想像してみる。



終わったら、ボタニカルアートへ。
偶然見つけたこのお教室。
ルドゥーテの絵など、ボタニカルアートの精密さは
10代の頃から好きだったから、申し込んでみた。

久し振りの絵の具で好きな色をつくってみたり
隣の席の方の作品を見せていただいたり
花に囲まれたのんびりした時間。


このところ出歩くことが増えて
生活にメリハリがついたのが嬉しいけれど
先日読んだ本田麻由美さんの記事の「躁的防御」についての記述が心にずっと残っている。

『人は重大事態に直面すると「否認→怒り→不安と抑うつ→受容」という道をたどるという。だが私は、自分を躁状態に置くことで抑うつ状態に陥るのを防ぐ、という行動を繰り返した。その結果、治療の副作用の影響もあり、疲れ切ってしまったらしい。今回、うつ症状で休んだことは、私自身がやっと「受容」に進むためのステップだったのかもしれない。』

私の場合は告知後、
感情に正直に、落ち込むときは思い切り落ち込んで
むしろから元気などは避けるようにした方が自分に合ってると思ってきたし
本田さんのように仕事を続けている訳でもない。

それでも、こうやって手術が終わったら
外に出たい気持ち、何かやってみたい気持ちが溢れて来る。
今はまだ、体力の方が気力に追いついていない感じがちょっとある。

これは躁的防御とは少し違うのかもしれないけれど
「やりたいこと」の中から上手に「今できること」を選んで楽しんでみよう。
そして悲しい時悔しい時はちゃんと泣くこと。
私はまだそういうステージ。

本田さんが語ってくれるご自身の経験を読んで
そんな風に思った。


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by reeelax | 2009-07-08 22:23 | 術後ハーセプチン

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


by reeelax