人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ハーセプチン(7)&女子発見???

毎週のハーセプチンの点滴。

気分を変えてみようと、午後遅めの時間帯に予約をお願いしてあった。
朝起きて、妙に余裕があるのは若干嬉しい。
冬の間は夕方暗くなってから移動するのを避けるために、朝イチで出かけていたので新鮮。



午後は、やっぱり年齢層が若返る。
ひとりで行動している風な20代~40代らしき人たちがちらほら。
患者さんの証のカルテやらカードを持って歩いている。
化学療法中とわかるキャップスタイルも多く、視線こそ合わせないけれども親近感が湧く。



点滴の順番が来るまでの間、ラウンジでお茶を飲むことに。
混んでいるので、見ず知らずでも皆仲良く相席。
抗がん剤の副作用や体の痛み、
手術の跡をかかえてがんと向き合う人々が集団で静かに飲み食いしている。

通院しはじめて間もなくの頃は、自分が目立っているのではと気に病んだりもしたけれど
近頃はそういう風に全然思わなくなった。
皆さんご自分(やご家族)の治療で一生懸命なんだという
当たり前のことがわかるようになったから。

ごくたまに自分より明らかに年若い、化学療法中の方を見かければ
「私もがんばろう」という気持ちをもらうので、
もしも私を見てそう思ってくれる年上の方がいるなら、それは悪くないと思う。
病院くらいでしか、若いと言われないんだから、とこの間も看護師さんと笑ったばかり。
自分の心の中に、あきらめとは違う何かが育ちはじめているのを感じる。
気持ちの浮き沈みを繰り返しながら、時間とともに何かが変わってきている。



さてテーブルでは聞くともなく会話が耳に入ってくるが
皆さん冗談抜きで結構リアルである。
その会話の表情だけ見ていたら、まさかそんな内容を話しているとは誰も思わないだろうと思う。
さすがに専門病院だと思いつつ、
そうやって現実を受け入れ、包み込む強さにまた力をもらって点滴室へ向かう。



今日は右腕から。
ハーセプチンだけなので、リクライニングチェアへ。
今日は、今まで取ったことのない血管が、なぜか青く浮き出ており
触ってもはっきり感じられるらしく、そこに針を刺してもらった。
「何故だろう?」「暖かくなったからかな?」「タキソール終わったから、血管も元気になって来たんですね」とほがらかな看護師さんが気分を上げてくれる。

薬を持ってきてくれた看護師さんも喜んでくれ、
こういう細かな気遣いに支えてもらっているなとありがたく思う。

点滴時間が終了し、カーテンを開けて靴を履いていると
通路を挟んで向かいのブースで、先生の白衣の向こうに年が近そうな女性の姿が見えた。
直後にカーテンが閉まってしまったので靴紐を結んでいると、
今度はその隣のブースが開き、華奢な靴にお洒落なタイツの脚が出口に向かって行き
「ありがとうございましたー」という高い声が聞こえた。


女子(おそらく)を2人も見かけてしまった。
乳がんかどうかとか、そういうことはあまり関係なく、闘う仲間に会えたような・・・
ひとりではないと感じる安心。
免疫力アップ、いただきました。


にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村
by reeelax | 2009-04-21 21:18 | 術前化療 ハーセプチン

34歳 シングル 始まりは乳がんstageⅢC。術前化学療法・部分切除・放射線治療・術後ハーセプチンまで終了。現在ホルモン療法中。自分の心と体を大事な友人のように扱いながら治療の日々を過ごしてきました。


by reeelax