明日から術前ハーセプチン
2009年 03月 02日
明日はハーセプチンの第1回目。
ウイークリータキソール9回目と一緒に点滴。
術前化学療法のラストスパートがはじまるので
ハーセプチンについて軽くおさらいをして、
よいイメージを持って行きたいと思います。
*ハーセプチンは商品名。薬剤の名前はトラスツズマブ。
*ウイークリータキソールと併用の間は同時にウイークリーで投与。
*ウイークリータキソール終了後は手術まで3週間に一度の投与。
術後も3週間に1度の投与。
合計で1年間の予定。
*私のHER2は+3、強陽性。
*ハーセプチンは、なぜがんに効くのか?
がん細胞が増える時には栄養が必要。
↓
がん細胞は、自分の表面に突起(手みたいなもの)を伸ばして
周りから栄養をもらおうとしている
↓
たくさん突起が出ていれば、それだけたくさん栄養が手に入るから
がん細胞は活発に増えてしまう
↓
その突起には色々な種類があって
そのひとつがHER2受容体(ハーツーじゅようたい)。
↓
HER2受容体がたくさん出ているタイプのがんがある
(HER2強陽性)
そのタイプのがんは増殖や転移が早いということが前から分かっていた
↓
ならば、HER2受容体が体から栄養を取り込む変わりに
その穴をふさいでしまおう。
↓
ハーセプチンの形は、HER2受容体の穴をふさぐのに適しています
↓
HER2受容体をふさがれてしまったら
がん細胞は十分な栄養を取りこめなくなってしまうから、
お亡くなりになってしまう。
↓
がん細胞が減る
*副作用
【短期的】
初回の投与から24時間以内に高熱(39度くらい)と悪寒が出ることが多いが、
1~2日でおさまると言われている。
2回目以降はほとんどでない。
投与の初回は、2回目以降より量が多い(ウイークリーの場合はそう説明されました)。
体がハーセプチンを認識すれば、副作用はほとんど出ないとのこと。
【まれな副作用】吐き気、嘔吐、疼痛、頭痛、めまい、発疹、無気力症など
【長期的】
心臓に負担が大きいことがあるので
事前に心エコーや心電図の検査あり。
6パーセントの人に検査の数値上の異常が出る
2パーセントの人に自覚症状ありの異常。(息切れや動悸など)
心臓の働きに影響が出た場合の
第一の対応策はハーセプチン投与の中止。
(単体の場合)脱毛しない
(単体の場合)骨髄抑制ほとんどなし
*国立がんセンター がん情報サービス ハーセプチンのページはこちら
*なぜ、はじめからウイークリータキソールと併用しなかったのか
術前化学療法のメリットは、腫瘍の縮小を確認することによって、抗がん剤の効果が確認できることです。
これによって、私の場合はどのお薬が良く効いたか、
またはどのような副作用が出たかということの記録を残せます。
私の場合はしこりが胸だけでなくわきの下と鎖骨にありましたから、
術前化学療法を行うことが複数の病院での第一の選択肢でしたが
このようなメリットもあるということです。
私の場合は、術前化学療法の前半戦にACを使いました。
Aにあたるアンスラサイクリン系の抗がん剤と、ハーセプチンを併用することはできません。
心臓に重い副作用が出るからです。
私は、AC療法では全体的に重い副作用が出ましたので、心臓への影響を心配されました。
そこで後半はまずタキソールのみで始めて、単体での効果と副作用を観察しながら
ACができるだけ体から抜けるのを待つことにしました。
先生には毎回触診で胸部や脇部のしこりのサイズを測ってもらい
効果を確認しながら、もしもしこりが拡大するようなことがあれば
すぐハーセプチンも併用するつもりで進めるということになりました。
幸いなことにウイークリータキソールは効いていたようです。
(全12回中6回終了時点での検査結果はこちら)
*がんサポートの3月号にも掲載されていた
術前化学療法での抗がん剤とハーセプチンの併用の効果についてはこちら
にほんブログ村
ウイークリータキソール9回目と一緒に点滴。
術前化学療法のラストスパートがはじまるので
ハーセプチンについて軽くおさらいをして、
よいイメージを持って行きたいと思います。
*ハーセプチンは商品名。薬剤の名前はトラスツズマブ。
*ウイークリータキソールと併用の間は同時にウイークリーで投与。
*ウイークリータキソール終了後は手術まで3週間に一度の投与。
術後も3週間に1度の投与。
合計で1年間の予定。
*私のHER2は+3、強陽性。
*ハーセプチンは、なぜがんに効くのか?
がん細胞が増える時には栄養が必要。
↓
がん細胞は、自分の表面に突起(手みたいなもの)を伸ばして
周りから栄養をもらおうとしている
↓
たくさん突起が出ていれば、それだけたくさん栄養が手に入るから
がん細胞は活発に増えてしまう
↓
その突起には色々な種類があって
そのひとつがHER2受容体(ハーツーじゅようたい)。
↓
HER2受容体がたくさん出ているタイプのがんがある
(HER2強陽性)
そのタイプのがんは増殖や転移が早いということが前から分かっていた
↓
ならば、HER2受容体が体から栄養を取り込む変わりに
その穴をふさいでしまおう。
↓
ハーセプチンの形は、HER2受容体の穴をふさぐのに適しています
↓
HER2受容体をふさがれてしまったら
がん細胞は十分な栄養を取りこめなくなってしまうから、
お亡くなりになってしまう。
↓
がん細胞が減る
*副作用
【短期的】
初回の投与から24時間以内に高熱(39度くらい)と悪寒が出ることが多いが、
1~2日でおさまると言われている。
2回目以降はほとんどでない。
投与の初回は、2回目以降より量が多い(ウイークリーの場合はそう説明されました)。
体がハーセプチンを認識すれば、副作用はほとんど出ないとのこと。
【まれな副作用】吐き気、嘔吐、疼痛、頭痛、めまい、発疹、無気力症など
【長期的】
心臓に負担が大きいことがあるので
事前に心エコーや心電図の検査あり。
6パーセントの人に検査の数値上の異常が出る
2パーセントの人に自覚症状ありの異常。(息切れや動悸など)
心臓の働きに影響が出た場合の
第一の対応策はハーセプチン投与の中止。
(単体の場合)脱毛しない
(単体の場合)骨髄抑制ほとんどなし
*国立がんセンター がん情報サービス ハーセプチンのページはこちら
*なぜ、はじめからウイークリータキソールと併用しなかったのか
術前化学療法のメリットは、腫瘍の縮小を確認することによって、抗がん剤の効果が確認できることです。
これによって、私の場合はどのお薬が良く効いたか、
またはどのような副作用が出たかということの記録を残せます。
私の場合はしこりが胸だけでなくわきの下と鎖骨にありましたから、
術前化学療法を行うことが複数の病院での第一の選択肢でしたが
このようなメリットもあるということです。
私の場合は、術前化学療法の前半戦にACを使いました。
Aにあたるアンスラサイクリン系の抗がん剤と、ハーセプチンを併用することはできません。
心臓に重い副作用が出るからです。
私は、AC療法では全体的に重い副作用が出ましたので、心臓への影響を心配されました。
そこで後半はまずタキソールのみで始めて、単体での効果と副作用を観察しながら
ACができるだけ体から抜けるのを待つことにしました。
先生には毎回触診で胸部や脇部のしこりのサイズを測ってもらい
効果を確認しながら、もしもしこりが拡大するようなことがあれば
すぐハーセプチンも併用するつもりで進めるということになりました。
幸いなことにウイークリータキソールは効いていたようです。
(全12回中6回終了時点での検査結果はこちら)
*がんサポートの3月号にも掲載されていた
術前化学療法での抗がん剤とハーセプチンの併用の効果についてはこちら
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by reeelax
| 2009-03-02 18:57
| 術前化療 ハーセプチン